2026.07.09
痛くないHIFUは本当?効果・機械の種類・選び方を医師が徹底解説
「HIFUは効果があるらしいけれど、痛みが強いと聞いてなかなか踏み出せない」「仕事や育児で忙しいから、ダウンタイムが気になる」といったお悩みを抱えていませんか?多くの人が美容医療に関心があっても、施術への不安から一歩を踏み出せずにいます。特にHIFU(ハイフ)は「痛い」というイメージが先行しがちですが、本当に「痛くないHIFU」は存在するのでしょうか。
HIFU技術は進化しており、以前に比べて痛みを抑えつつ効果が期待できる施術も登場しています(痛みの感じ方や効果には個人差があります)。この記事では、「痛くないHIFU」の真実に迫りながら、痛みの少ない施術がなぜ可能なのか、その効果との関係性、さらには自分に合ったクリニックやHIFU機器を見つけるための具体的な方法まで、医師監修のもと徹底的に解説します。この記事を読み終える頃には、HIFUに対する不安が解消され、安心して理想の自分に近づくための一歩を踏み出せるでしょう。
「痛くないHIFU」は存在する?噂の真相を医師が解説
HIFU(ハイフ)は「痛い」というイメージが先行し、施術をためらう方も少なくありません。しかし、技術の進化は目覚ましく、現在では「痛くないHIFU」という言葉が現実味を帯びてきています。もちろん、完全に無痛というわけではありませんが、以前に比べて痛みは大幅に軽減され、より快適に施術を受けられるようになりました。
痛みの感じ方には個人差がありますが、最新のHIFU機器では超音波の照射方法が改良され、不必要な刺激を抑えながらも目的の層にしっかりと熱エネルギーを届けることが可能です。これにより、施術中に感じる不快感を最小限に抑えつつ、最大限の効果を追求できるようになっています。
「痛くないHIFU」とは、効果を犠牲にすることなく、患者様の負担を軽減するために開発された、まさに技術の結晶と言えるでしょう。この進化は、HIFUに対する不安を解消し、より多くの方にその優れたリフトアップ効果を体験していただくための大きな一歩となります。
そもそもHIFU(ハイフ)とは?切らずにたるみをリフトアップする仕組み
HIFU(ハイフ)とは、「High Intensity Focused Ultrasound」の略称で、高密度焦点式超音波を意味します。この技術は、虫眼鏡で太陽光を一点に集めるように、超音波エネルギーを肌の深層にある特定の層にピンポイントで集中させることで、熱を発生させます。この熱エネルギーが、たるみの根本原因であるSMAS筋膜(Superficial Musculoaponeurotic System)に作用し、肌の土台から引き締め効果をもたらします。
SMAS筋膜とは、顔の表情筋と皮下組織の間にある薄い膜のことで、加齢とともに緩むと顔全体のたるみを引き起こします。HIFUはこのSMAS筋膜を熱で収縮させることで、メスを使わずに切らずにリフトアップを実現します。また、熱による刺激はコラーゲン生成を促進するため、施術後数ヶ月かけて肌のハリや弾力も向上し、長期的な若返り効果が期待できます。
つまりHIFUは、肌表面を傷つけることなく、肌の奥深くからアプローチすることで、フェイスラインの引き締め、ほうれい線やマリオネットラインの改善、全体的なハリ感アップといった効果をもたらす、画期的なたるみ治療法なのです。
【注意】医療HIFUとエステHIFUは全くの別物
HIFUと聞いて、エステサロンで行われる施術をイメージされる方もいるかもしれませんが、医療機関で受ける「医療HIFU」とエステサロンの「エステHIFU」は、全く異なるものです。最も大きな違いは、出力パワーと熱エネルギーが到達する深さ、そして施術者の資格です。
医療HIFUは、医師や看護師といった医療従事者が、医療機器として認可された高出力のHIFU機器を使用します。これにより、たるみの根本原因であるSMAS筋膜まで正確に熱エネルギーを届け、組織を収縮させることで強力なリフトアップ効果を発揮します。なお、2024年6月の厚生労働省通知により、機器の出力の高低や医療用・エステ用の別を問わず、HIFUを人体に照射する行為は医師法上の医行為に該当し、医師免許を持たない者がエステサロン等で業として行うことはできないとされました。そのため、HIFUは医療機関で医師(または医師の指示を受けた看護師)による施術を受ける必要があります。
さらに重要なのは、万が一トラブルが発生した場合の対応です。医療HIFUであれば、医師が常駐しているため、やけどや神経損傷などの稀な副作用にも迅速かつ適切に対処できます。しかし、エステサロンでは医療従事者がいないため、トラブル時に十分な対応ができないリスクがあります。効果と安全性の両面から、HIFUを受ける際には必ず医療機関を選びましょう。安価な料金だけで判断せず、ご自身の身体を預ける場所として、信頼できるクリニックを選ぶことが何よりも大切です。
HIFU施術で痛みを感じる原因と痛みの種類
HIFUの施術を検討されている方の多くが、「痛み」に対して不安を抱えているのではないでしょうか。HIFUで感じる痛みは漠然としたものではなく、その原因と種類を理解することで、不安を和らげることができます。HIFUの痛みには、主に「皮膚の奥に届く熱エネルギー」と「超音波が骨に響く感覚」の2つの原因があります。ここでは、それぞれの痛みがどのように生じるのか、そしてそのメカニズムについて詳しく解説していきます。
原因①:皮膚の奥(SMAS筋膜)に届く熱エネルギー
HIFUの痛みとして最も一般的に感じられるのが、皮膚の奥深く、特にSMAS筋膜に熱エネルギーが到達する際に生じる熱感です。これは、高密度の超音波エネルギーが虫眼鏡で光を集めるようにピンポイントで集中し、約60〜70℃の熱凝固点(熱によるごく小さな凝固部分)を形成することで起こります。このとき、「チクチクする」「ジーンと響く」「熱い」といった感覚を覚えることがあります。これは、HIFUによるリフトアップ効果の源であり、組織を収縮させ、コラーゲン生成を促すために必要なプロセスです。
つまり、ある程度の熱刺激は効果と直接結びついていますが、痛みの強さがそのまま効果の大きさに比例するわけではありません。適切な深さに適切な温度の熱エネルギーが届けば、痛みを最小限に抑えつつ、最大限の効果を引き出すことが可能です。最新のHIFU機器では、この熱エネルギーの伝わり方を工夫することで、痛みを軽減しながらも効果を維持する技術が進化しています。
原因②:超音波が骨に響く感覚
もう一つのHIFU特有の痛みとして、「骨に響くような感覚」が挙げられます。これは特に、皮膚や脂肪が薄い「額」「こめかみ」「顎のライン」といった部位で感じやすい痛みです。超音波がSMAS筋膜を通過し、その奥にある骨にまで到達して反射する際に、神経を刺激し、鈍い痛みに似た響きとして感じられることがあります。この感覚は、HIFUの施術中によく起こりうるもので、決して異常なことではありません。
この骨に響く痛みは、施術者の技術によってある程度軽減することが可能です。経験豊富な医師や看護師は、患者様の骨格を把握し、超音波の照射角度や深さを調整することで、骨への不要な刺激を避けて照射することができます。施術中にこの響きを感じた場合は、我慢せずにすぐに施術者に伝えることが大切です。出力を調整したり、照射方法を工夫したりすることで、より快適に施術を受けられるようになります。
痛みを感じやすい部位と個人差について
HIFUの痛みは、施術を受ける部位によって感じ方が大きく異なります。一般的に痛みを感じやすいとされるのは、脂肪が少なく、骨に近い「額」「こめかみ」「顎の骨のすぐ上」「目元」などです。これらの部位では、超音波エネルギーが骨に響きやすかったり、皮膚の奥の組織に熱が伝わる際に神経が刺激されやすかったりするため、他の部位に比べてチクチクとした痛みや響きを感じやすい傾向があります。そのため、これらの部位を施術する際は、特に丁寧なカウンセリングと慎重な照射が求められます。
また、HIFUの痛みの感じ方には、個人差が非常に大きいことも重要な点です。同じ部位に同じ出力で照射しても、ある人はほとんど痛みを感じず、ある人は強い痛みを感じることがあります。これは、個人の痛みの閾値(痛みを感じ始めるレベル)、その日の体調、肌のコンディション、さらには使用するHIFU機器の種類や施術者の技術によっても大きく左右されます。他の方の口コミや体験談は参考になりますが、ご自身の感覚とは異なる場合があるため、施術前に医師に現在の肌の状態や痛みに弱い点をしっかりと伝えることが、安心して施術を受けるための第一歩となります。
【結論】「痛みが強いほど効果が高い」は間違い!
HIFUの施術を検討している方の多くが、「痛いほど効果があるのではないか」という疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。しかし、この考え方は誤解であり、むしろHIFUに関するもっとも危険な誤解の一つともいえます。このセクションでは、なぜ「痛みが強いほど効果が高い」という考え方が間違っているのかを、科学的な根拠に基づき詳しく解説していきます。
効果は「熱エネルギーの温度と深さ」で決まる
HIFUの効果を決定づけるのは、痛みの強さではありません。効果の鍵となるのは、高密度焦点式超音波が「SMAS筋膜という適切な深さ」に、「コラーゲン生成に最適な温度(60〜70℃)の熱エネルギー」を正確に届けられるかどうか、この一点に尽きます。HIFUは、虫眼鏡で太陽光を集めるように、狙った層にだけ熱エネルギーを集中させる技術です。この熱によって肌の奥の組織がギュッと収縮し、同時に傷を修復しようとする働きで新しいコラーゲンが生成されることで、リフトアップ効果が生まれます。
最新のHIFU技術では、痛みを抑えながらも、この「適切な深さ」と「最適な温度」を両立できるようになりました。つまり、無理に痛みを我慢しなくても、効果的なリフトアップが期待できるということです。「痛くないHIFUは効果がない」という誤解は、古い情報や誤った認識に基づいているといえるでしょう。痛みと効果は必ずしも比例せず、むしろ快適に受けられる施術で最大の効果を得ることが、現代のHIFU治療の主流となっています。
「痛くないHIFU」は技術の進歩の証
「痛くないHIFU」が可能になったのは、ひとえにHIFU機器の技術が飛躍的に進化したためです。初期のHIFU機器は、熱エネルギーのコントロールが難しく、照射時に強い痛みを感じることが少なくありませんでした。しかし、現在では超音波の照射方法が格段に改良されています。
例えば、エネルギーをより均一に分散させたり、照射スピードを高速化したりする技術が開発されました。これにより、ターゲット以外の不要な組織への熱拡散を最小限に抑えつつ、狙った層には確実に熱エネルギーを届けられるようになったのです。結果として、患者様が感じる痛みを大幅に軽減しながらも、従来と同等かそれ以上のリフトアップ効果を期待できるようになりました。
この技術的な進歩は、「痛くないHIFU」を選ぶことが、より高度で洗練された治療法を選択することと同義である、という認識へと私たちを導きます。痛みを無理に我慢する必要はなく、最新のHIFU機器と高い技術を持つ医師による施術を選ぶことで、安全かつ快適に、そして効果的にたるみ改善を目指せる時代になったといえるでしょう。
痛みを抑えて効果を出す!HIFUの選び方【医師監修】
ここまで、HIFUの「痛み」に対する誤解を解き、痛みの原因や、痛みが強いからといって効果が高いわけではないことを解説してきました。ここからは、いよいよ痛みが少なく、かつ効果的なHIFUを選ぶために役立つ具体的なノウハウをお伝えします。HIFUを選ぶ際には、主に「機械(機種)の種類」「クリニック(技術者)の選定」「痛みへの対策」という3つの重要なポイントがあります。これら3つの選び方を詳しく解説し、皆様が安心して施術を受けられるよう、医師監修のもとで実践的な情報を提供していきます。
選び方①:痛みの少ない機械(機種)を選ぶ
痛みの少ないHIFUを選ぶ上で、まず最も注目すべきは、施術で使用される機械、すなわち機種の選択です。HIFU機器は一種類ではなく、様々なメーカーから多種多様な機種が開発されており、それぞれに超音波の照射方法や熱の加え方に独自の工夫が凝らされています。この機種の違いによって、痛みの感じ方や効果の出方に大きな差が生じることを理解しておくことが非常に大切です。
近年の技術革新により、従来のHIFU機器に比べて、痛みを大幅に軽減しながらも高いリフトアップ効果を発揮できる最新機種が登場しています。これらの新しい機種は、エネルギーの分散方法や照射スピードなどを改善することで、不要な組織への熱影響を抑えつつ、ターゲットとなるSMAS筋膜に正確に熱エネルギーを届けることを可能にしました。次のセクションでは、代表的な痛みの少ないHIFU機器を具体的にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
【ご注意】以下で紹介するHIFU機器の一部は、国内で薬事承認を受けていない未承認の医療機器であり、医師の責任のもとで使用されています。HIFU治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。機器の承認状況、費用、主なリスク・副作用(赤み、腫れ、まれにやけど・神経への影響等)については、各クリニックの公式情報およびカウンセリングで必ずご確認ください。
【代表例】ウルトラセルQプラス
痛みの少ないHIFU機器の代表例として挙げられるのが「ウルトラセルQプラス」です。この機種の最大の特徴は、その「照射スピードの速さ」にあります。従来のHIFU機器と比較して、ウルトラセルQプラスは非常にスピーディーに超音波を照射できるため、顔全体のリフトアップ施術がわずか数十分で完了することも少なくありません。
施術時間が短いということは、患者様が痛みを感じる「時間」そのものが短縮されることを意味します。HIFUの痛みは、熱エネルギーが集中する際に生じるチクチク感や響く感覚が主ですが、この感覚に耐える時間が短くなれば、身体的・精神的な負担が大幅に軽減されます。ウルトラセルQプラスは、技術的な進化によって痛みを軽減し、患者様がより快適に施術を受けられるように設計された、優れたHIFU機器の一つと言えるでしょう。
【代表例】ウルトラセルzi(ULTRAcel[zi:])
最新の痛みの少ないHIFU機器として注目されているのが「ウルトラセルzi(ULTRAcel[zi:])」です。この機種の大きな特徴は、独自の超音波制御技術によって、照射モードを使い分けられる点にあります。具体的には、線状に広範囲へ熱を加える「リニアモード」と、点状に深部に熱を集中させる「ドットモード」の2つのモードを搭載しています。
特にリニアモードは、広範囲に熱を均一に加えることで、脂肪層へのアプローチが期待でき、よりマイルドな痛みで施術を受けられることが特徴です。一方でドットモードは、より深部のSMAS筋膜にピンポイントで熱エネルギーを届けるため、高いリフトアップ効果が期待できます。ウルトラセルziは、これらのモードを患者様の肌状態や悩みに合わせて適切に使い分けることで、痛みを最小限に抑えながら最大の効果を引き出すことが可能です。独自の技術が、快適性と効果の両立を実現しています。
その他の痛みに配慮した機種
ここでご紹介したウルトラセルシリーズ以外にも、近年では痛みに配慮して開発されたHIFU機器が数多く存在します。一般的に、「第3世代」や「第4世代」といった新しい世代のHIFU機器は、照射方法やエネルギー制御の技術が進歩しており、痛みを軽減するための様々な工夫が施されている傾向にあります。
クリニックでのカウンセリングの際には、ぜひ使用されているHIFU機器の名称を尋ね、その機種がどのような特徴を持っているのか、特に「痛みの少なさ」に関してどのような工夫がされているのかを具体的に質問してみてください。機器の性能について詳しく説明してくれるクリニックは、それだけHIFU治療への知見が深く、患者様への配慮も行き届いている可能性が高いと言えます。ご自身に合った、より快適な施術を受けるためにも、積極的に情報を収集することが大切です。
選び方②:症例数が豊富で信頼できるクリニックを選ぶ
HIFUの効果と痛みの少なさを追求する上で、最新の優れた機械を選ぶことは非常に重要ですが、それだけでは不十分です。同じHIFU機器を使っても、施術を行う医師や看護師の知識、技術力、そして経験によって、得られる効果や痛みの感じ方は大きく異なります。まさに「機械は道具に過ぎず、使い手の腕が結果を左右する」と言えるでしょう。
経験豊富な熟練の医師は、患者様一人ひとりの顔の骨格、脂肪のつき方、たるみの状態、皮膚の厚みなどを正確に見極め、最適な深さ、出力、そしてショット数でHIFUを照射できます。これにより、効果を最大限に引き出しつつ、不要な痛みやリスクを最小限に抑えることが可能になります。特に、痛みを強く感じやすい部位や、骨に響きやすい部分の照射には細心の注意を払い、患者様の反応を見ながら丁寧に施術を進める技術が求められます。
クリニック選びの際には、単に料金の安さだけでなく、HIFUの施術症例数が豊富であるか、医師や看護師の経験が豊富であるかを確認することが大切です。症例写真や患者様の口コミなども参考にしながら、信頼できるクリニックを選ぶことが、満足度の高いHIFU治療への近道となります。
カウンセリングで確認すべきポイント
クリニックでのカウンセリングは、ご自身の不安や疑問を解消し、最適なHIFU治療を見つけるための非常に重要な機会です。遠慮せずに、以下の点を具体的に質問してみましょう。
使用しているHIFUの機種名と、その機種が痛みを抑えるためにどのような特徴を持っているか
私の顔立ちやたるみの状態を考慮した場合、どの部位にどのくらいのショット数が必要か、具体的な治療計画
施術によって考えられるリスクやダウンタイム(赤み、腫れ、内出血など)について詳しく教えてほしい
痛みが心配だが、施術中にどのような痛み対策(出力調整、麻酔、冷却など)をしてもらえるか
もし万が一トラブルが起きた場合のクリニックの対応や保証体制について
担当する医師や施術者の経験、HIFUの症例数
これらの質問を通じて、クリニックの専門性や患者様への配慮度合いを測ることができます。ご自身が納得し、安心して施術を受けられるクリニックを選ぶためにも、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
選び方③:痛みを緩和する方法を相談する
どんなに痛みの少ない機種を選び、経験豊富な施術者にHIFUをお願いしたとしても、痛みの感じ方には個人差があるため、完全に無痛というわけにはいかないこともあります。しかし、痛みに弱い方でも安心して施術を受けられるよう、クリニックでは様々な痛み緩和策を用意しています。具体的には、「出力パワーの調整」と「麻酔や冷却機能の利用」が主な方法です。次のセクションでは、それぞれの方法について詳しく解説していきますので、ご自身の状況に合わせてクリニックに相談する際の参考にしてください。
出力パワーの調整
HIFUの施術中に痛みを感じた場合、我慢せずにすぐに施術者に伝えることが非常に重要です。多くのクリニックでは、患者様の痛みの感じ方に応じて、HIFUの出力パワーを調整してくれます。出力を下げることで、熱エネルギーによる痛みを軽減し、施術中の不快感を和らげることが可能です。
ただし、むやみに出力を下げすぎてしまうと、HIFU本来のリフトアップ効果が十分に得られない可能性もあります。そのため、信頼できる医師は、患者様の痛みの訴えと効果のバランスを考慮し、最適な出力ポイントを見極めてくれます。施術者とのコミュニケーションを密に取り、ご自身の感覚を正直に伝えることで、痛みを抑えつつも最大限の効果が得られるような調整をしてもらいましょう。
麻酔クリームや冷却機能の利用
HIFUの痛みを緩和する方法として、出力調整以外にも麻酔クリームや冷却機能の利用が挙げられます。多くのクリニックでは、オプションとして「麻酔クリーム(表面麻酔)」を用意しており、施術前に塗布することで、肌の表面の感覚を鈍らせてチクチクとした痛みを和らげる効果が期待できます。ただし、麻酔クリームは皮膚表面に作用するため、HIFUがターゲットとする肌の奥深くのSMAS筋膜で生じる響くような痛みに対しては、効果が限定的であることも理解しておきましょう。
また、一部のHIFU機器には、照射と同時に肌を冷却する機能が搭載されています。この冷却機能は、超音波による熱を肌の表面で効率的に冷やすことで、熱による痛みを軽減し、施術中の不快感をさらに和らげる効果があります。これらの痛み緩和策があることを事前に知っておくことで、痛みに弱い方でも、より安心してHIFU治療に臨むことができるでしょう。
HIFUの効果と持続期間、ダウンタイムについて
HIFUの施術を検討している方にとって、痛みや機械の選び方だけでなく、実際に施術を受けた後にどのような変化があるのか、効果はどれくらい続くのか、そしてダウンタイムはどの程度なのかといった情報は非常に重要です。このセクションでは、HIFUによる効果がいつ頃現れるのか、その持続期間、そして施術後の赤みや腫れといったダウンタイムの具体的な内容について、現実的かつ正確な情報をお伝えします。HIFUに対する過度な期待や漠然とした不安を解消し、安心して施術を受け、ご自身の肌変化に満足していただくための一助となれば幸いです。
リフトアップ効果はいつから実感できる?
HIFUのリフトアップ効果は、実は2段階で現れることが特徴です。まず、施術直後からわずかながら即時的な引き締め効果を実感できる場合があります。これは、HIFUの熱エネルギーによって肌の奥深くにあるSMAS筋膜が熱でギュッと収縮するために起こるものです。
しかし、HIFUの真の効果は、施術から少し時間が経ってから本格的に現れます。熱による刺激を受けた組織は、ダメージを修復する過程で新しいコラーゲンを活発に生成し始めます。このコラーゲンの増生によって、肌にハリと弾力が戻り、リフトアップ効果が徐々に向上していくのです。一般的には、施術後1ヶ月から3ヶ月頃にかけて最も効果を実感しやすくなると言われています。そのため、施術直後に劇的な変化がなくても焦る必要はなく、数ヶ月かけてゆっくりと肌の改善が進んでいくことを理解しておくことが大切です。
効果の持続期間と推奨される施術頻度
HIFUのリフトアップ効果の持続期間は、多くの場合「半年から1年程度」が目安とされています。ただし、この期間は個人の肌質やたるみの状態、使用したHIFU機器の種類、そして施術時の出力設定など、さまざまな要因によって変動します。例えば、代謝が良い方や、たるみが軽度の方では効果を長く実感できることもあれば、進行したたるみがある方では比較的早く効果が薄れると感じる場合もあります。
効果を長く維持し、より高いリフトアップ効果を実感し続けるためには、定期的な施術が推奨されます。一般的には、効果が薄れ始める半年から1年を目安に、次の施術を受けるのが良いとされています。これは、肌のコラーゲン生成サイクルや、加齢によるたるみの進行ペースを考慮した最適なメンテナンス間隔と言えるでしょう。医師とのカウンセリングで、ご自身の肌状態や目標に応じた最適な施術頻度を相談することが重要です。
痛み以外のダウンタイムや副作用(赤み・腫れ・むくみ)
HIFUは「切らないリフトアップ」として人気ですが、痛み以外のダウンタイムや副作用が全くないわけではありません。多くのHIFU施術では、施術後に軽度の「赤み」や「腫れ」、場合によっては「むくみ」が生じることがあります。これらはHIFUの熱エネルギーが皮膚組織に作用したことによる一時的な反応であり、通常は数時間から数日で自然に治まります。多くの場合、施術直後からメイクで隠せる程度であり、日常生活に大きな支障をきたすことは少ないと言われています。
また、施術部位に「筋肉痛のような鈍い痛み」を数日から1週間程度感じることがあります。これは、熱エネルギーによって肌の奥の組織が収縮し、修復過程にあるために生じる感覚で、異常ではありません。しかし、非常に稀なケースではありますが、HIFUの熱作用によって「やけど」や「水ぶくれ」が生じたり、神経の近くへの照射によって一時的な「しびれ」や「顔面神経麻痺」などの重篤な副作用が起こる可能性もゼロではありません。このようなリスクを最小限に抑えるためにも、解剖学的知識が豊富で、安全な深さや出力を正確に見極められる医師が在籍する医療機関で施術を受けることが極めて重要です。
痛くないHIFUに関するよくある質問
ここでは、痛みの少ないHIFUに関して特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. 施術後の痛みは続きますか?
HIFUの施術中に感じやすいチクチクとした熱感や響くような痛みは、照射が終わると同時に治まることがほとんどです。施術中に感じる痛みは、超音波エネルギーがターゲット部位に集中的に届くことで生じるものであり、施術が終了すればその刺激もなくなります。
しかし、施術後数日から1週間程度は、個人差はありますが、触ると筋肉痛のような鈍い痛みや、違和感が続くことがあります。これは、熱エネルギーによってダメージを受けた組織が修復される過程で起こる正常な反応です。多くの場合、日常生活に支障をきたすほど強い痛みではなく、徐々に和らいで自然に消えていくためご安心ください。
Q. 痛みが全くない場合、効果もありませんか?
「痛みが全くない=効果がない」というのは誤解です。HIFUの技術は日々進化しており、最新の機器では痛みを大幅に軽減しつつ、最大限の効果を発揮できるように設計されています。また、施術を行う医師や看護師の技術力も大きく影響します。経験豊富な施術者は、患者様の骨格や脂肪のつき方を見極め、適切な出力で照射することで、痛みを抑えながらも効果的なリフトアップを実現できます。
もし施術中に温かさや響く感覚が全くなく、何も感じられない場合は、出力が低すぎる可能性もゼロではありません。HIFUの効果は、正しい深さにコラーゲン生成に最適な温度(60~70℃)の熱エネルギーが正確に届けられているかが重要です。施術中に何も感じない場合は、我慢せずに施術者に正直に感覚を伝えることが大切です。
Q. 施術後、メイクや入浴はいつから可能ですか?
HIFUはメスを使わない施術であるため、ダウンタイムがほとんどない点が大きなメリットです。多くの場合、施術直後からメイクをすることが可能です。施術部位に赤みや腫れが出ることがありますが、メイクでカバーできる程度の軽度であることがほとんどです。
ただし、施術当日は血行が良くなる行為は控えることをおすすめします。長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒などは、赤みや腫れを助長する可能性がありますので、シャワー程度で済ませるのが無難です。翌日からは通常通りの生活に戻ることができます。心配な場合は、施術を受けるクリニックで具体的な指示を仰ぐようにしてください。
Q. HIFUを受けられない人はいますか?
HIFUは比較的安全性が高いとされる施術ですが、すべての方が受けられるわけではありません。安全上の理由から、以下のような方はHIFUの施術を受けられない可能性があります。
妊娠中または授乳中の方
心臓ペースメーカーや埋め込み式除細動器を使用している方
施術部位に金の糸やシリコン、プロテーゼなどの金属や異物を挿入している方
重度の糖尿病や心臓疾患、脳疾患、自己免疫疾患などの持病をお持ちの方
施術部位に皮膚炎や感染症などの皮膚トラブルがある方
ケロイド体質の方
これらは一般的な禁忌事項であり、最終的な施術の可否は、医師によるカウンセリングと診察によって判断されます。ご自身の健康状態や既往歴について、カウンセリング時に正確に伝えることが、安全に施術を受けるために最も重要です。
まとめ:正しい知識で、自分に合った痛みの少ないHIFUを選びましょう
この記事では、「HIFUは痛い」というイメージをお持ちの方に向けて、「痛くないHIFU」の真実と、効果的で安全な施術を選ぶためのポイントを医師監修のもと詳しく解説しました。
HIFUの技術は日々進化しており、現在は痛みを大幅に軽減しながらも、高いリフトアップ効果が期待できる施術が数多く登場しています。痛みの強さが効果と比例するという誤解はもう過去のものです。本当に大切なのは、肌の奥深くにあるSMAS筋膜に、コラーゲン生成に最適な温度の熱エネルギーを正確に届けることなのです。
効果を最大限に引き出し、かつ不安なく施術を受けるためには、ご自身で正しい知識を身につけることが重要です。使用しているHIFU機器の種類、医師の経験と技術力、そして痛みを緩和するための対策が十分に講じられているか。これらのポイントをカウンセリングでしっかりと確認し、ご自身の肌の状態や理想に合ったクリニックを選ぶことが、満足のいくHIFU体験への第一歩となります。この記事で得た知識を武器に、ぜひ自信を持ってカウンセリングに臨んでください。
監修医師
院長大河原 萌乃
経歴
- 2018
- 杏林大学医学部卒業
- 2018
- 東京女子医科大学病院にて皮膚科、麻酔科、形成外科などを経験
- 2020
- 某大手美容クリニックに入職しレーザー治療、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、また埋没や目の下のくまとり、糸リフトなどの手術も数多く経験
- 2023
- 某大手美容クリニックのスキン院長を歴任
- 2023
- Matsurika clinic ginza(茉莉花クリニック銀座) 入職
所属学会
- 日本美容外科学会、日本抗加齢医学学会、日本レーザー医学会、日本医学脱毛学会
- アラガン施注資格認定医
- ジュビダームビスタ認定医
- ジュビダームビスタボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタボライトXC認定医
- ウルセラ認定医
- サーマクール認定医